米国の駐欧州連合(EU)大使は、ウクライナ政府がドナルド・トランプ米大統領の求める調査を約束するまで、米国は軍事支援を実施する可能性が低いとウクライナ大統領の側近に伝えたと述べた。トランプ氏の弾劾調査を進めている下院委員会が5日、証言記録を公表した。ゴードン・ソンドランド駐EU大使は、トランプ氏と顧問弁護士のルディ・ジュリアーニ氏がウクライナ政府に対し、約4億ドル(約440億円)の対ウクライナ支援金と引き換えに民主党のジョー・バイデン前副大統領に対する調査を要求したほか、2016年大統領選に介入した疑いを調査することを発表するよう迫っていたとされる問題について証言した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の側近アンドレイ・イェルマク氏とソンドランド氏の会話については、ビル・テイラー駐ウクライナ代理大使の証言でも語られていた。だが、ソンドランド氏の弁護士ロバート・ラスキン氏はこれまで、ソンドランド氏が会話内容を記憶していないと述べていた。米国家安全保障会議(NSC)元高官のティム・モリソン氏も先週の証言で、この会話について説明していた。
ウクライナ支援、バイデン氏調査が条件と推測 駐EU米大使
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