サウジアラビアは国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を控え、減産目標が未達の石油輸出国機構(OPEC)加盟国に対し圧力をかけることで、さらなる減産を目指す構えだ。サウジの計画を知る複数の関係者によると、こうした動きの背景には、原油価格の押し上げに加え、アラムコIPOへの参加を検討している投資家にOPEC内での圧倒的な影響力を誇示する狙いがある。ナイジェリアは減産順守率を改善し、他のアフリカ産油国にも改善を働きかけることで合意しているという。アラムコは今週、サウジ国内の証券取引所で12月11日に取引を開始するIPO計画を正式発表した。サウジなどOPEC加盟国は12月5日、ロシア率いる協力国10カ国とウイーンで会合を開く予定だ。