一点集中する方法【その2 いいことに一点集中】
いい場所、いい人、いいことに一点集中してくださいと言っています。
人はどうしても悪いところに目が行きがちです。
10人の組織なら、一番売っている人には目がいかずに、一番売れていない人に目がいきます。なんとなく気になる……。
しかし、成果を出す場合はそれではいけません。
一番売れている場所に一点集中し、一番売れている人に一点集中し、一番売れている商品に一点集中することです。
ここでいう売れている人とは、1.販売をする人、2.買ってくれる顧客の二つの意味があります。つまり、経営資源である会社の人材の一番の強みを、販売先の一番の機会(チャンス)に一点集中させるという意味です。
一人の個人の場合なら、自分の一番の得意なこと、才能を、一番伸ばせる機会(環境、部署、得意先)に一番使うということです。
あなたの持っている一番高価なコインを、一番配当率の高い場所に賭けると、一番リターンが高くなると考えるとわかりやすいかもしれません。
一点集中する方法【その3 やらない決断をする】
一点集中するとは「やらない決断をする」ことです。
10個ある選択肢の中から一つを選ぶこととは、9個をやらない決断をしたことになります。
テレビを見るとは、本を読まない決断をしたのです。
「どーしよーかなー」と思って、あとで決めようと先延ばしにしたのは、つまり、決めない決断をしたことになるのです。
無意識に無難な選択をすることは、結果的に何も得ない、成果につながらないことが多いのです。だから、意識してAをやる=Bをやらない決断をすることが大切です。その決断によってはじめて一点集中ができるのです。
しかし、これがとても難しい。
やらない決断ほど難しいものはない、といってもいいくらい難しいものです。
~はやらない、~はやらない、~はやらないと3つを決めてみてください。~はやらないと、明確に決まっている会社は、日本でも数少ないはずです。
でも、~はやらないと決めている会社は、概して優良企業です。成果が出ています。