米国のエリート層は少し前まで、中国の一党支配体制の効率性について、称賛の念を込めて語っていた。それでは、今の状況下でも、中国の体制を気に入るだろうか。われわれがここで取り上げようとしているのは、中国の習近平国家主席の歴史的な計算違いから生じた、香港での抗議行動と暴力の激化だ。香港では今週、警官が抗議行動に参加した若者に向けて至近距離から発砲した。また、抗議行動参加者と口論していた男性が何者かに火をつけられた。これまで主に週末に限られていた抗議行動は、平日の仕事時間や、貿易都市・香港の生命線である商業まで阻害するようになりつつある。11月8~14日の1週間に香港の病院に運び込まれた抗議行動関連の負傷者は少なくとも340人に上った。
【社説】香港危機、習主席は対応の誤り認めよ
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