中国VCブーム終焉、身動き取れない投資家
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 中国のベンチャーキャピタル(VC)ブームはここ数年、圧倒的な時価総額を誇るハイテク企業や起業家の成功物語を数多く生み出してきた。そのブームが終わりを迎えている。

 中国ハイテク新興企業の成長と利益見通しを巡る投資家の信頼感が急速に冷え込み始めてから1年がたった。同国内のVCの資金調達は2013年以来の低水準に沈みつつある。

 中国新興企業の上場ペースが鈍る中、投資家は革新的な新興企業の価値が膨らむと当て込んでいた。しかし今や、利益を確定させるのに苦労している。ここ数年で株式非公開のハイテク企業の評価額が急騰した結果、多くのVCファンドは多額の未実現利益を抱えている。懸案となるのは、中国の経済成長減速を背景に企業の見通しが暗転しており、公開市場の投資家が高値づかみを避けそうなことだ。

 アジア地域に特化したプライベートエクイティ(PE)会社PAGグループのウェイジャン・シャン会長は、「中国の投資家はPEやVCで手っ取り早く高リターンを得られると考えていた。そうした投資家の多くは現在、痛手を負っている」と語った。中国でバイクシェアリングを手掛ける新興企業がつまずき、電気自動車(EV)メーカーが苦戦する中、こうした企業への投資は損失を被り、多くが他の新興企業への支援に二の足を踏んでいる。