30代でもストレスが多い生活なら危険!
テストステロンを増やして快眠を手に入れる

一般的に知られているように、ストレスが強いと交感神経の興奮が続き、リラックスさせる副交感神経の出番が抑えられると、日々のパフォーマンスが落ちます。

この本を書いている最中の出来事で、こんなことがありました。ある会合で知り合った韓国人の30歳代後半の男性なのですが、仕事で日本に来てから、プレッシャーもあり、なかなか眠れないと話しておりました。睡眠薬を飲んでもあまり効かないとのこと。

そこで、私はテストステロンの低下を疑い、私の著書で韓国語に翻訳されているものを持っていたため、さしあげたところ、すぐに私の病院へ来られて、テストステロン値を計ることになりました。

結果、やはり、慣れない海外での仕事のストレスもあったのでしょう、30代なのにテストステロン値がかなり低いことが判明しました。その方はホルモン補充の治療方法で、ぐっすり眠れるようになり、そればかりか仕事での自信もついたと、非常に喜んでおりました。30代でもストレスによりテストステロンが低下する実例です。

もちろん女性でも、環境の変化や精神的なストレスで生理が来なくなる……という例がたくさんあります。

たとえば、オリンピックに出るような女性アスリートが、過去、無月経だったと告白し、話題を呼んだことがあります。競技のストレスだったり、過酷な練習にもかかわらず、減量などのエネルギー不足が主な原因で、女性ホルモンが出なくなってしまい、10代のうちから何年も無月経が続いたというのです。子どもが持てなくなる危険を抱えながら選手活動をしていたとのこと。

スポーツ選手でなくとも、プレッシャーや緊張が続き、ストレスが大きくなると交感神経が優位になってホルモンの分泌は低下していくケースは多いのです。あなたは大丈夫ですか?