40代、50代の不調の原因は「ホルモン不足」Photo: Adobe Stock

体調不良は年のせいではなく、
ホルモン不足を疑え!

人間は、誰でも年をとります。年をとれば気力も体力も衰えていく。ある程度は、それは運命と言えるかもしれません。

しかし、衰えを最小限に抑えて、いつまでも若い頃とほぼ変わりがない「元気な状態」を保ち持ち続けることは、十分に可能です。

40代、50代といえば、まさに働き盛りの年代。仕事にせよ私生活にせよ、もっとも充実する時期です。しかし「近ごろパワーが落ちた」「最近、何となくヤル気が出ない」と、体力や気力の衰えを感じる人が少なくありません。

漠然と「年のせい」にしてしまいがちですが、そういう場合は「ホルモン不足」を疑ったほうがいいでしょう。

ホルモンの中でも「テストステロン」が今、
注目されている!

ホルモンといっても人間の体内には、ざっと100種類以上があるのですが、体調管理の鍵を握っているのは「テストステロン」。いわゆる「男性ホルモン」です。

私は元気の源となるホルモンという意味を込めて「元気ホルモン」と言っています。というのは「テストステロン」に支えられているのは、男性だけではありません。

男性ホルモンと言ってしまうと、自分は関係ないと思ってしまう女性も多いのですが、実は女性にも存在しています。テストステロンの量を増やすことで、若々しく元気に過ごせるようになります。

抗加齢、つまりアンチエイジングに欠かせない、とても重要なホルモンです。40代以降、男性の悩みの9割はこの「元気ホルモン」の不足から引き起こされるものです。

症状も単に「元気がない」というだけでなく、うつのように「外出がおっくうだ」「何をしても楽しくない」「なんでも悪いほうに考えてしまう」といった無力感、不安感に襲われることもあります。

しかもこの体調不良の症状は多岐にわたります。男性ホルモンが直接影響するED(勃起不全)だけでなく、よく眠れないといった睡眠障害、心筋梗塞などを引き起こす血管障害、内臓脂肪の増加、糖尿病、軽い物忘れも含めた認知症など、重大な疾病とも深く関係していることが、学会で発表される論文などからわかってきました。

ホルモン不足は万病のもと、といっても過言ではないのです。