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男性は自分の身体に
無頓着すぎる!

前回で代表的な男性ホルモンであるテストステロンは「元気ホルモン」であり、それが不足することで「体調不良」になっている人が多いとお伝えしました。

テストステロンは、男性の場合には精巣(睾丸)で、女性は副腎や卵巣で作られています。筋肉や骨格を作る、生活において活力を増進させる、性欲を高めるなどの働きをしますが、分泌量は20代をピークに徐々に減り、重度のストレスがかかるとさらに低下します。

男性に特徴的なのは“朝立ちしなくなった”といった隠れ性機能の衰えがでてくること。これは睾丸の働きの低下による口に出しにくい症状かつ、男性の更年期障害が広く認知されていないこともあり、カミングアウトできない人は多いのです。

また、多忙な日々でストレスが強くなれば、年齢に関係なくテストステロンは下がります。例えば昇進して部下を持つようになった、転職した、引っ越しをしたなど「環境の変化」がこれに当たります。

さらに問題なのは、多くの男性は、自分の体について無頓着だということ。女性は、自分の体について、小さいころから教育を受けてきました。生理や出産、体のしくみなどの「性教育」が行われています。

しかし男性は、自分の体のしくみについて考えることのないまま大人になった人がほとんどのはずです。健康に対する意識も低いので、不調を自覚していても、「仕事が忙しくて、疲れがたまっているのだろう」「医者に見せるほどではないし、行くヒマもない」「まあ、一晩ゆっくり寝れば回復するだろう」そんなふうに考えて、我慢してしまい、取り返しのつかないことになります。

このほかにも、いろいろな理論的な理由をつけて、病院へ行かない人が本当に多い。ごまかし、ごまかし、不調とつき合っているのです。
たとえ、家族に促されて病院に行って検査をしても、「テストステロンの低下」が原因であれば、血液検査をしないと、どこにもハッキリとした異常が見つかりません。つまり、根本的な治療法にたどりつけないため、女性と比べて、男性の体調不良は悪化しやすい、と私は考えています。