香港高裁は18日、デモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる「覆面禁止法」について香港基本法(憲法に相当)に違反しているとの判断を示した。暴徒化する反政府デモ参加者に対応するため、緊急状況規則条例を発動して同法を制定した政府にとって、高裁の判決は逆風となる。香港高裁は、10月4日に制定された同法について行き過ぎだとの見解を示した。訴訟は民主派の活動家が提起していた。高裁は判決文で、「新たに制定された覆面禁止法は、足元の香港の混乱を考慮しても、法の執行や捜査、暴力的なデモ参加者の起訴という目標の達成に合理的に必要となる範囲を超えている。同法は社会的便益と権利侵害との間の均衡を上手くとれていない」と述べた。