米ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は先月、政治的左派を喜ばせ、ライバルをうろたえさせる好機を見つけた。だがこの急ごしらえの広告方針のせいで、今や同氏は立ち往生している。ツイッターの信頼を傷つけるうえ、政治的対話の仕方を改善することには何ら役立たないだろう。10月に米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、ドナルド・トランプ米大統領の陣営によるジョー・バイデン前副大統領に不利な内容の広告を削除するのを拒否したとして、民主党やメディアから一斉攻撃された。もしフェイスブックが政治家のファクトチェック(事実確認)や検閲を行わないならば、民主主義が損なわれるというのだ。そこでドーシー氏は10月30日、ツイッター上では「すべての政治広告を中止する」とツイートした。同氏は「表現の自由の問題ではない」とし、「民主主義のインフラ」を守るためだと主張した。
【社説】ツイッター、安易な政治広告禁止
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