米自動車大手フォード・モーターは17日、ロサンゼルスで電動スポーツタイプ多目的車(SUV)「マスタング・マッハE」を発表した。フォードで最も人気のある「マスタング」の名を継承しデザインのヒントもそこから得たこのモデルは、報道関係者やソーシャルメディアの注目を集めた。だが市場の反応は薄く、フォード株は8.95ドルの横ばいで18日の取引を終えた。新たなEV型のマスタングはフォードの投資家ではなく米EV大手テスラの購入を検討する消費者向けのアピールだったのかもしれない。とはいえ投資家らも糸口を求めていたことは事実だ。フォード株は2015年に16ドルを越えピークに達した後は下落が続き、2018年12月には10年ぶりの低値となる7.81ドルを付けていた。今年に入ってからも、わずかな回復しか見せていない。