ハイテク関連部門への投資家が企業に求めるのは、もはや成長だけではない。このことは、ウーバーやウィーワークと同じくらい、中国の電子商取引会社ピンドゥオドゥオ(ピン多多、ピン=てへんに并)にも当てはまる。米ナスダック市場に上場する電子商取引(EC)サービス会社ピンドゥオドゥオの株は、20日に23%下落した。同社の発表した7-9月期(第3四半期)決算が市場予想を下回ったからだ。売上高は前年同期の2倍超に増加したが、営業赤字も同様だった。アナリストらは前年と同水準の営業赤字を予想していた(S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス)。期待はあまりに高まっていた。20日の下落前には、ピンドゥオドゥオ株は年初来81%上昇と、同業のアリババグループや京東商城(JD.com)をアウトパフォームしていた。セルサイドの予想からすると、市場はピンドゥオドゥオが来年には黒字化すると見込んでいたようだが、それが楽観的すぎた可能性を今回の決算は示唆している。昨年7月の新規株式公開(IPO)以降に同社が発表した四半期決算では1度も黒字がない。