著者の最近のマンガで「攻めている」と評価が高いのが「脳(精神)は男性だが体は女性」のスパイを主人公とする『Mr.Clice』である。不定期連載のため担当者との打ち合わせはざっくりしているのだが、キャラクターも設定も自由に動き、ネームをつくっていても著者の想像以上のものが飛び出す。

 これは著者が休まずに動き続けたからこそ得られた成果だといえる。著者には未だに仕事のやめどきがわからないというが、それは現役の力を頑なに信じているからなのである。

一読のすすめ

 本書にはセルフマネジメント術や時間管理術だけではなく、著者の情報インプット術や発想術も紹介されている。また巻末には書き下ろしマンガ「両津勘吉の仕事術」が掲載されており、懐かしき両さんのノリを楽しめる。かつてジャンプを読んでいた人、そしていまもジャンプを読んでいる人に、とりわけおすすめしたい一冊である。

評点(5点満点)

総合3.5点(革新性3.0点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

秋本 治(あきもとおさむ)
 1952年12月11日生まれ。東京都葛飾区亀有出身。1976年、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(週刊少年ジャンプ)で連載デビュー。2016年、40年間、全200巻に及ぶ連載が終了。同作は「最も発行巻数が多い単一マンガシリーズ」として、ギネス世界記録TMに認定された。現在、『BLACK TIGERブラックティガー』(グランドジャンプ)、『Mr.Clice ミスタークリス』(ジャンプSQ.RISE)の2作品を連載中。

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