イランの首都テヘランなどで25日、数千人の市民が政府を支持するデモや集会に繰り出した。同国では今月、ガソリン価格の値上げに抗議するデモが各地で行われ、政府は武力行使やインターネットの遮断を通して鎮圧に乗り出していた。反政府デモは弱まりつつあるため、当局は先週末にインターネットの制限を緩和し始めた。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによれば、治安部隊との衝突で少なくとも143人が死亡している。イラン政府は、国外に拠点を置く反体制派とイスラエルや米国など外国政府が政情不安を引き起こしたと非難し、外国の圧力に屈しないよう国民に団結を呼びかけている。米国は制裁でイラン経済に大きな打撃を与えている。