8500ドル(約93万円)の賠償を求める訴訟に数百万人が期待を寄せている。中国内陸部に位置する河南省は開発が遅れた地域で、独立国家であれば世界16位に入るほど多くの人口を抱える。同省は以前から、醜聞がついて回る荒廃した地域というイメージに悩まされてきた。河南省の住民には嫌疑や不信の目が向けられることも珍しくない。しかし浙江省杭州市――東部の豊かな都市――の企業がインターネットで求人に応募した若い女性を河南省出身であることを理由に採用を拒否すると、女性は提訴した。提訴したのはヤンという名字の女性。弁護を引き受けたワン・シュシアン氏によると、女性は7月に採用枠2名で募集していた杭州市のホテルに応募したが、翌日、河南省出身であることを理由に資格がないと判断された。