決算報秋
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企業業績が曲がり角を迎えつつある現在、業績が下降気味の企業が目立ってきている。業績予想を上方修正した企業より下方修正した企業の方が圧倒的に多い。連載「ダイヤモンド 決算報」の「19秋」企業業績・全体像編の第3回では、業績予想を下方修正した企業を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

 192社対449社。これは今期(2019年10月期~20年9月期)の予想営業利益が期初予想から上方修正された企業と下方修正された企業の数だ。下方修正企業数は上方修正企業数の2倍を超えた。

 圧倒的に下方修正した企業の数の方が多い。国内景気の足取りの重さ、米中をはじめとした世界経済の減速が反映されている。今回は、期初予想から下方修正された企業を下方修正率の高い順に並べた。

 ワースト1となったアパート賃貸管理のレオパレス21は、施工不良の物件での入居者の新規募集を補修工事が終わるまで停止している。また、全棟調査を優先して進めているため、補修工事完了と入居者募集再開が遅れており、入居率が低下していることが収益の足を引っ張っている。20年3月期の予想営業損益は22億円の黒字から280億円の赤字に修正された。

 インドネシアでの火力発電所工事の費用が大きく膨らんだために下方修正をした造船・重機大手の三井E&Sホールディングスが2位。この工事で713億円の追加費用が計上されたことに加え、子会社の三井海洋開発がメキシコの資源貯蔵施設工事で80億円の費用を追加計上したこともあり、20年3月期の予想営業損益は120億円の黒字から720億円の赤字へと大幅に悪化した。

 日産自動車は139位に入った。国内、海外とも販売台数の見通しを引き下げたことと、為替の想定レートを円高方向に見直したことによる利益の減少が下方修正の理由だ。20年3月期の予想営業利益は2300億円からその約3分の2の1500億円に修正された。19年3月期比では5割強減少する。

 下方修正率ランキングには企業業績の先行きの厳しさがにじみ出ている。しかし、こうした環境下でも上方修正が今後期待できる企業はある。次回は、上方修正が期待できる進捗率(通期予想に対する中間期実績の比率)の高い企業を取り上げる。

 それでは、下方修正率ランキング「ワースト449社」を一気にお届けしよう。