片岡 すげーなお前。今の時代、10代のアイドルでもぬいぐるみとか部屋に置くようなプレゼントは盗聴とか怖くて受け取らないように気をつけてんのに。お前の部屋はプレゼントだらけじゃねぇーか。

 プレゼントされた物のどれかに盗聴器が仕掛けられていると思われます。

ストーカー犯発覚も
タケシの意外な対応とは

 翌日、タケシの部屋に提携している盗聴バスターと一緒に行きました。盗聴電波発見機を使いフィギュアの細部やテレビの裏のスペースなどを調べていくと、間接照明の中に盗聴器、そしてマットレスを調べていると左下の隅に固い部分があり、中を開けて見ると小型の発信機がついていました。マットレスの発信機はタケシの住所を特定するために使われたと思われます。

 証拠はそろいました。

 私はこれをタケシにプレゼントした人物を聞き出し、そいつを盗聴の犯人として警察に突き出そうと言いました。

 すると、タケシはうつむきながら言いました。

「すみません。これプレゼントしてくれたのは昔からの私のファンのマユミって子で。都内で舞台やるときはもちろん、地方にも毎回来てくれる子だからあんまり事を荒立てたくないです…。家がお金持ちで、いつも家族もチケット買ってくれるし。せっかくここまでしてくれた片岡さんには本当に申し訳ないですが、マユミには私が注意して、マットレスは捨てて、間接照明は壊れたことにして特に事件にはしないことにします」

 私は何も言えませんでした。

 そしてタケシに「今後はプレゼントをもらわないようにしろよ」と言って、盗聴器と発信機は処分して別れました。

 タケシがマユミに注意して、事件は解決かと思った直後にタケシから電話がきました。

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