「人事評価の適正感」が低い組織は必ず士気が低くなる

 同様の傾向は、「人事評価の適正感」でも同じです。同スコアが低い企業、つまり「人事に納得いっていない!」会社(人事評価の適正感が2.5未満、該当465社)のうち、社員の士気が“低くはない”と言える水準(同スコアが3.0)の企業は25社(6%)しか存在しないのです(下の図参照)。

 つまり、人事評価の適正感が低いけれど、社員の士気が高い会社は、「ほぼ存在しない」と結論づけられます。参考までに、この2つとも低いケース(風通しの良さのスコアと人事評価の適正感の両方が2.5以下の企業、該当44社)で、社員の士気が低くはない企業(同スコアが3.0以上を超える会社)は1社もありません。なんと「ゼロ」です。

 さらに詳しくは『OPENNESS  職場の「空気」が結果を決める』に全て書きましたが、ひとつだけ結論を言えば、「風通しの良さ」と「人事評価の適正感」︱この2つは、社員の士気にものすごくダイレクトにヒットするのです!