また、部内の忘年会で、参加目的を「誰かに自分をアピールすることを目的」にした場合には、今年の仕事上の功績と、来年何を達成するのかをプレゼンするつもりで準備することが必要です。

 この場合、4人を超えるような忘年会の場合は、ほとんどの人が聞いていません。ですから、「この人!」と1人に絞って聞いてもらえるチャンスをつくりましょう。

 そんなに自分を大げさにアピールはしたくないという場合は、「周囲に気を配り、臨機応変な対応ができる人だという印象を持ってもらうことを目的」にしましょう。飲み物や食べ物に気や目を配り、積極的に動くことです。周囲の人は意外と見ています。

 このような席でも、「先読みをして賢く立ち回れる人は、他の場面でも良い動きをしてくれる可能性もある」と思ってもらえることがあります。

 例えば、マネージャーが、プロジェクトメンバーの最後の1人を誰にするか? と悩んでいたとき、忘年会でもイメージが良く、周囲をよく見て必要な仕事を自分から見つけてやってくれていた○○さんを入れよう! ということがあるかもしれません。

 このように、「たかが飲み会、されど飲み会」なのです。参加者としての目的を設定し、自身の強みを生かしつつ、うまくアピールして自分の存在価値と影響力を高める場にしてください。

忘年会はプロジェクトである!

 忘年会を企画する立場の場合には、「企画者(幹事)としての目的を設定する」ことで多様な経験をすることができます。プロジェクトマネジメント研修の基本編では、飲み会を企画運営するという設定でワークを実施することがあるくらい、飲み会の幹事には学べるポイントがたくさんあります。

 PMBOK(Project Management Book of Knowledge)の5つのプロセスや10個の知識エリア(後述します)の全てを活用し、実践すれば、相当参加者の満足度が高い忘年会を設定することができます。

【図表】PMBOKの5つのプロセス

PMBOKの5つのプロセス
出典:PMBOK(Project Management Book of Knowledge)第6版

 プロジェクトの特徴として、必ず始まりがあり、終わりがあります。また、どんなプロジェクトも唯一無二であり、一つとして同じプロジェクトはありません。つまり、プロジェクトは必ず有機性、独自性があるものという定義があります。