ドナルド・トランプ米政権は偽造品がはびこる世界の市場リストに、米アマゾン・ドット・コムの一部海外事業を加えることを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米通商代表部(USTR)は毎年「悪質市場」リストを公表し、偽造品や海賊版コンテンツを販売、あるいは販売を促しているとみられるオンラインおよびオフラインの市場を指定している。今年のリストは数週間以内に公表される見通し。関係者によると、トランプ政権内の一部当局者がアマゾンをリストに加えるよう働きかけている。ただ、現時点では何らの決定も下されておらず、昨年もアマゾンを加える同様の働きかけがあったが、実現しなかったという。関係者の1人によると、アマゾンのリスト掲載を働きかけている人々は、アマゾンが規模拡大と共に大量の偽造品や危険な製品の入手先になっていることについて、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などの報道で示されているとしている。
トランプ政権、アマゾン海外事業の「悪質市場」指定を検討
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