米労働省が6日発表した11月の雇用統計は力強い内容となり、連邦準備制度理事会(FRB)が金利に関して様子見姿勢を維持する根拠を与えることになりそうだ。FRBは来週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとの観測が、今回の雇用統計発表前から強まっていた。FRBは直近3回のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをいずれも25ベーシスポイント(bp)引き下げ、現在のレンジは1.5~1.75%となっている。市場の関心は金利据え置きがどの程度継続するかに向いている。FRB当局者の間では米経済が予想以上に減速するとの懸念を示唆する向きもあり、来年には再び利下げを迫られる可能性もある。当局者は利下げの前提として、景気見通しが大幅に悪化することを挙げている。
好調な米雇用統計、FRBの様子見姿勢を後押し
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