米下院司法委員会はドナルド・トランプ米大統領の弾劾に向け、早ければ今週中に弾劾訴追案を採決にかける可能性がある。ジェロルド・ナドラー委員長(民主、ニューヨーク州)が8日明らかにし、共和党からの支持を得られなくても弾劾を進める構えであることを示唆した。下院民主党議員は弾劾について、トランプ氏がウクライナ政府に圧力をかけたことを集中的に取り上げるか、訴追の範囲を拡大させるか協議している。9日には、弾劾を巡る憲法上の根拠やこれまでに集められた証拠に関し、下院司法委が弁護士らを招き公聴会を開く。CNNのニュース番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」に出演したナドラー氏は「可能な限り公平でありつつ、迅速に進めることが私の目標だ」と述べ、「彼を弾劾するのであれば、国家を守るため適切かつ緊急的な根拠に基づいて弾劾することになる」と続けた。また共和党に対しては、「愛国心を取るか党派心を取るかは、彼ら次第だ」と語った。