せっかくの忘年会は自分の仕事のためにも生かしたいせっかくの忘年会、自分の仕事のためにも生かしたい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

本格的な忘年会シーズンに突入した。忘年会はただの飲み会として過ごすのか、それとも、ある程度の目的を持って臨み、自分の仕事に生かすのか。トップ営業マンと呼ばれるような人々は、忘年会も自分の仕事に役立てている。ちょっとした意識の違いが後の大きな差につながるのである。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

忘年会で
嫌われた営業部長

 私は30歳近くになるまでダメ営業マンの生活をしていた。アルコールでストレスを解消するタイプだったため、飲み会は大好きだった。

 その中でも、他部署のスタッフやパートナー会社の方が集まる忘年会は、特に楽しみにしていたものだ。そんな私でも「あぁ、今日は早く帰りたい」と思うこともある。

 ある年の忘年会でのこと。営業部長がいい感じで酔っぱらい始めた。すると「そのへんにいる営業はこっちに集まれ」と言いだした。

 私はたまたまその部長の近くに座っていたため、必然的に話を聞くことになった。5~6人程度集まったところで部長が「これからの営業方針についてオレはこう考えている」と熱を込めて話し始めた。