もっとも、相手が仕事の取引先や職場の上司などの場合、SNSやメールによる年賀状は、とても「失礼な行為」と受け止める人もいるので注意が必要だ。

 新人社員のCさんはSNSが普及した時期に育ち、友人間でもメール年賀状が当たり前なので、何も疑わずに取引先にも出してしまった。

 正月明けに他社の役員から「御社は先駆的ですなぁ。年賀状もペーパーレス化ですか」と皮肉られて発覚、上司に叱責されてしまった。現在でも儀礼的なあいさつを書面ではなく、SNSで「手軽に」済まされたと不快に思う人たちが多数いるのが現状だろう。

 便利さだけにとらわれず、相手の世代の習慣や常識で判断する力もつけておこう。

年賀状は
さりげなく人をつなぐツール

 壮年期に人間関係に苦労した人ほど人生の後半は好きな人だけ、気の合う人だけと交流して、わずらわしい他人からは遠のきたがる傾向がある。

 だが、ここで考えてみてほしい。

 仲間とは濃密になるけれど、淡くて薄い付き合いの世間とは関わらないという「ムラ社会の意識」にどっぷりはまることになる。

 今後、同年代の仲間たちは減る一方だし、異世代や異性たちとも付き合っていかないと「ポツンと一軒家」になりかねない。

 部下や教え子、友人の子どもたちなどの若い世代や異性たちなど、年賀状で淡く薄くつながってきた「ご縁」があればできるだけ維持し続けよう。

「すぐ死ぬから」なんて手抜きをせず、「黙って老いてやるものか」の気概で、明るくポップにイケイケで後半生の世界を広げたい。年賀状は新しい知己ともさりげなくつながる最適のツールなのである。

情報と想いを
ギューッと詰め込んだ定期便

 実際、年賀状のやりとりを「とても大切にしている」という人も少なくない。