【ワシントン】米国は12日、地上配備型弾道ミサイルの発射実験を行った。1987年に米国と旧ソ連が締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効後初めてのテストとなる。  米軍は中国への対抗策の1つとして、核弾頭を搭載しない中距離ミサイルの開発を長年見据えてきた。  マーク・エスパー米国防長官は実験後の記者会見で「中距離ミサイルを開発し、指揮官がそれを必要とするなら、配備の可能性について欧州やアジアなどの同盟諸国と緊密に連携・協議していく」と述べたが、具体的なスケジュールについては言及しなかった。