生活習慣が原因の心臓病としては狭心症、心筋梗塞がある。動脈硬化によって血液が行き渡らなくなる結果として起こることから、「虚血性心疾患」とも呼ばれる。
もともと日本では虚血性心疾患は少なかったが、食生活が欧米化してきたことなどから増えてきた。総患者数は全国で約100万人、年間約7万人が狭心症、心筋梗塞で亡くなっている。
心臓は心筋という非常に丈夫な筋肉でできており、その周りを大小さまざまな冠動脈と呼ばれる血管が取り巻いている。
この冠動脈が動脈硬化を起こして血管が狭まり、血液の流れが悪くなる状態が「虚血」。こうなると血液を通じて送られるはずの酸素や栄養素が心筋に十分届かなくなって、酸欠、栄養不足になる。