米ボーイングは、2件の墜落事故を起こした「737MAX」の運航再開を巡る不透明感が高まる中、同型機の製造を休止または縮小することを検討している。16日にも結論を公表する可能性がある。事情に詳しい関係者らが明らかにした。関係者によると、15日から取締役会が開かれる中、経営陣の間では、難しい選択肢の中で製造休止が最も実行可能との考えが強まっている。ボーイングは737MAXの運航再開承認について非現実的な期待を抱いていると米規制当局から指摘されたことで、製造休止を支持する声が上がったという。製造縮小となれば、ボーイングのコストがかさみ、特別費用の追加計上につながる。同社全体で従業員の削減やレイオフ(一時解雇)に拍車がかかる可能性もある。