オーストラリア人の中には土に埋める人もいる。スイス人はひょっとするとどこかに隠しているかもしれない。ドイツ人はおそらくしまい込んでいる。中央銀行がかつてないペースで発行しているにもかかわらず、銀行券は地球上から消えているようだ。一体、紙幣はどこに行ったのか。そしてなぜ消えているのか。各国の中銀はその謎を解き明かそうとしている。カード払いやスマートフォンのアプリを使った決済が人気となり、現金の出番が減っていることも考えると、なおさらわけが分からない。米連邦準備制度理事会(FRB)によると、2018年末のドルの現金流通高は約1兆7000億ドル(約185兆円)で、2013年末の1兆2000億ドルから増加した。1ドル札の流通高は124億ドル、100ドル札は1兆3000億ドルだった。
世界から消える現金、中銀も行方つかめず
現金の最大の使い道は「たんす預金」だと指摘する声も
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