中国の消費者は来年、ますます多くの第5世代移動通信システム(5G)対応スマートフォンを購入する可能性が高い。だが、5G関連セクターに対するこのところの投資熱を正当化するほどではないだろう。中国では超高速モバイルネットワークである5Gの導入が好調な滑り出しを見せている。中国政府のデータによると、国内の小売店や通信サービス業者に先月出荷された5G対応スマホは約510万台に上り、スマホ総出荷台数の15%を占めた。出荷はさらに増えそうだ。バーンスタインが2000人のモバイル端末ユーザーを対象に実施した調査によると、中国の4G端末ユーザーのうち、約3分の1が向こう1年以内にアップグレードを予定している。中国のスマホ大手の小米(シャオミ)は先週、新機種「Redmi K30」の価格を2000元(約3万1000円)未満に設定し、5G対応機種としては最安値を打ち出した。中国のスマホメーカー他社も後に続く可能性が濃厚だ。