また、本人・企業・政府いずれにとってもメリットになるのは、副業が将来のセカンドキャリアに対する橋渡しとなり得る可能性だろう。

副業3つの注意点
最大の問題は「利益相反」

 副業には、デメリットや注意点もある。注意点を3つリストアップしておこう。

【副業の注意点】
(1)本業との利益相反の可能性
(2)労働時間と健康の管理
(3)「集中」から「分散」による効率低下

 起こり得る最大の問題は、本業(勤務先のビジネスを「一応」本業と呼んでおく)との利益相反の可能性だろう。例えば、業務によっては、何らかの顧客やビジネスを副業で見つけた場合、これが勤務先のビジネスにも転用できる場合が少なくない。コンサルティング的な仕事などは、そういう可能性が大きい。こうしたケースで、ビジネスチャンスを、「本業に付けるか?」あるいは「副業に付けるか?」という選択でコンフリクトが起こる場合があり得る。

 また、本業を通じて知り得た知識やスキルなどを、副業にどの程度転用していいのかという問題もある。少なくとも本業の情報管理には大いに気を付ける必要がある。

 本業と副業を兼ねることで、労働時間や健康の管理に問題が生じる可能性がある。新聞記事などでは、本業側の会社が副業の労働時間を把握して、社員が過労に陥らないように注意すべきではないかという論調が優勢に見えるが、筆者は反対だ。