55歳でYouTube動画配信を始めたオッサンが視聴者の心を掴んだ理由写真はイメージです Photo:PIXTA

近年、YouTubeやTicTokなどの動画コンテンツがあらゆる世代から注目されている。若い世代はSNSで自由に配信を楽しむ一方、年配の世代は「副業」という観点から動画に関心を持つ人が増えているという。『15秒から始める ウケるスマホ動画入門』(青春出版社)の著者・戸田覚氏も、情報を発信するコンテンツとして動画に新たな可能性を感じ、55歳でゼロからYouTube配信を始めた。まったく手探りで始めた動画制作だが、試行錯誤を重ねて、いまやYouTube視聴者数が上位10%に入るまでになった。視聴者数が上がれば広告での収益化が可能となり、その目標金額も来年末までには達成できそうだという。そこで今回は同書から、視聴者数を上げる動画のコツを紹介する。

文章と動画の特性は大きく違った!

 僕は、55歳で動画を始めました。その最大の理由は雑誌媒体の衰退ですが、これから5Gの時代が到来すると動画コンテンツは今以上に花盛りになることが想定されます。そこで、自身が情報を発信する新たなコンテンツとして動画に未来があると考え、一歩踏み出してみたのです。

 キャリア30年を超えるビジネス書作家として、文章を書くのは仕事なので、それなりにキャリアとスキルを積み上げてきました。わかりやすい文章を短時間で書く自信もあります。ところが、動画撮影は素人もいいところ。特に、文章と動画の特性の違いには大いに驚かされました。文章は、実は面のコンテンツです。今読んでいる部分以外にも、読み終えた部分と読む前の部分が目に入ってきます。目立つ見出しに興味を引かれたら、期待して読み進めたり、一部飛ばして読むこともあります。