1万人を超えるリーダーは、「同じこと」に悩んでいた。
本連載は、1万人を超えるリーダーから寄せられた「悩み」に対し、明確な答えを提示するものだ。
著者は、日本最高峰のビジネススクール「経営アカデミー」で18年以上の登壇実績を誇り、経営者や企業幹部を指導してきた浅井浩一氏。全国で年間100回以上の研修や講演を行い、コンサルタントとしても現場に入り込む
「離職率を抑え、メンタルを病む人をゼロにし、なおかつ目標を達成し続ける」ために、リーダーとともに考え、行動し、悩みの解決を図る。業種・業態を問わず、職場再建率は100%。これまで指導してきたリーダーの数は1万人を超える。近著に『1万人のリーダーが悩んでいること』がある。

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【悩み】新米リーダーになりました。でも、専門知識がないためにバカにされたり、無視されたりしています。私はどうしたらいいのでしょうか?

 人材派遣会社の「ランスタッド」は2018年、「理想の上司/職場環境に関する調査」を行いました。注目はその中の「理想の上司像」という項目です。

 ビジネスパーソンの回答の第1位は「人として尊敬できる」(53.7%)、第2位は「決断力がある」(45.1%)、第3位は「視野が広い」(35.3%)。「プレーヤーとしての能力に秀でている」は第8位、12.5%にすぎません(複数回答)。

リーダーとしての「仕事」とは?

 部下は上司に、「プレイヤー」としての能力はさほど求めていないことがわかります。「専門知識がない」という理由だけで突き上げを食らうことはありませんし、「スキルの有無」で突き上げを食らうこともありません。

 もしも突き上げを食らうリーダーがいるとするならば、それは「リーダー」としての仕事を果たしていないからです。

「リーダーとしての仕事」とは何か。私は次の2つと考えます。

(1)進むべき方向を示す
(2)進むべき方向に組織を動かす