軽く注意しただけで無断欠勤、「被害者ぶる新人」への対処法
新人への対応に頭を悩ます管理職や経営者が少なくない。みなさんの職場では「被害者ぶる」新人はいないだろうか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新入社員への対応に頭を悩ます管理職や経営者が非常に多くなっている。そこで今回は、よくありがちなケースについてみていきたい。(心理学博士、MP人間科学研究所代表 榎本博明)

 ある中堅の食品卸会社(Z社)でのことである。新入社員Aさん(男性)が研修を終えて営業部に配属されると、元気に挨拶し、歓迎会でも終始笑顔でみんなと談笑していた。そんな姿を見たB課長は、明るい雰囲気の新人が入ってきてよかったと喜んだ。

 本人と話しても、応答はしっかりしているし、さらに学生時代、アルバイト先で責任ある仕事を任されていたということもあって、B課長は「これは戦力になりそうだ」と期待した。

 新人の早期育成と離職低減の効果もあることから、Z社は数年前から研修時にチューター制度を取り入れたのである。

新人が突然の無断欠勤!
チューターに事情を尋ねるが…

 新人のAさんは配属された当初も、いつも元気に挨拶するし、仕事中も明るい笑顔が見られた。だが次第に表情がくもりがちになり、彼の挨拶の声も小さくなってきたのがB課長には気になっていた。

 2週間ほど経ったある日、Aさんが突然無断欠勤をした。

 かつてなら新人が無断欠勤すると、大いに慌てたものだが、B課長は近頃の新人が突然休むというのはそれほど珍しいことでもないと聞いていた。そこで本人を追い詰めてもいけないと思って連絡するのを控え、チューターのCさんに何か心当たりがないかどうか尋ねてみた。

 Cさんは、ちょっと突き放すような感じでこう言った。