私服出社Photo:Kyodonews

テレビや全国紙が大きく報道
銀行の「脱スーツ」、泣き面に蜂

 前回の「各都道府県で最も赤字が大きい会社ランキング2019中間決算」で、7位となった広島県の青山商事を取り上げた。紳士服大手の同社は、2019年4~9月期の営業損益が15億円の赤字。中間決算としては実に19年ぶりの赤字転落だった。

 同社は業績悪化の要因として「職場のカジュアル化が進んだことが一番大きかった」(総合企画部)と説明した。担当者が「大手銀行が脱スーツを前面に出してリリースした影響が出た」と話していたのが印象的だった。

「お堅い銀行が、そこまでするなら」とのマインドが広がり、他の業種や中小企業の職場において服装の自由化の流れが一層強まったというのである。

 そこで今回は、上場している紳士服大手4社(青山商事、AOKIホールディングス〈HD〉、コナカ、はるやまホールディングス〈HD〉)の既存店売上高や業績を分析してみることにした。