あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社刊)著者の木暮太一氏に伺いました。
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話が噛み合わないメンバーに、どう向き合えばいいのか
言葉を選ばずにいうと「理解力に問題があるのでは?」と感じさせてしまうメンバーがいます。
こちらが話している内容とは少しズレた発言をしたり、質問を投げかけても返ってくる答えが的を射ていません。
話が噛み合わず、「今、そこじゃないんだけどな」と感じてしまいます。リーダーであれば、一度は経験があるはずです。
こうした状況が続くと、「理解力が低いのではないか」「考え方がズレている」「そもそも仕事に向いていないのでは」と感じてしまうこともあるでしょう。そして、あなたのイライラはどんどん募っていきます。
ただし、ストレスを溜めたところで問題はなくなりません。そのメンバーへの愚痴を周りに話しても解決されません。
そのメンバーがあなたの話を理解できるように工夫するのが、結局一番はやいんですよね。
的外れな発言が生まれる本当の理由
話が噛み合わないメンバーも、別にふざけているわけではありません。
メンバーはメンバーなりに一生懸命考えてはいるんです。
ただ、その思考のスタート地点が、リーダーやチームとズレている。だから噛み合わないし、話していて疲れてしまうのです。
リーダーの側から見ると、「なぜ今その話をするのか」「そこを考えてほしいわけじゃない」と感じます。
一方で、本人の頭の中では、「求められた問いに答えているつもり」「必要な情報を出しているつもり」なんです。ここにズレが生まれています。
なぜズレてしまうかと言えば、それは「話のレイヤーが混ざっているから」です。
仕事ができる人は、無意識のうちに「いま話しているのはゴールの話なのか、作戦の話なのか、具体的な行動の話なのか」を切り分けています。
しかし、話が噛み合わない人は、これが混ざったまま発言します。
たとえば、ゴールを確認している段階で、いきなり細かい手段の話を始める。作戦を考えている最中に、まだ決まっていない前提を固定した話をする。
リーダーが求めている思考の階層と、本人が話している階層が違うため、「的外れだ」と感じられてしまうのです。



