米議会下院は18日、ウクライナ疑惑を巡るドナルド・トランプ大統領の弾劾決議案について、「権力乱用」「議会妨害」の2条項を賛成多数で可決した。歴代大統領で弾劾訴追されるのはトランプ氏で3人目。同氏の弾劾に向けた動きは、議会や国内で深刻な党派分裂につながっていた。2条項は、2020年大統領選の民主党指名を争うジョー・バイデン前副大統領の捜査を発表するようウクライナに圧力をかけるなどして、トランプ氏が選挙活動を有利に進めようとしたことに関連している。今後、上院で弾劾裁判が行われる予定で、トランプ氏を実際に弾劾するには3分の2の賛成が必要となる。だがミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)はトランプ氏が弾劾されることは想定していないと述べている。