日産「リーフ」の充電BEV(バッテリー式純電気自動車)は充電が重要な課題 Photo by Koichiro Imoto

日産自動車が「リーフ」などの電気自動車(EV)用の、充電サブスクリプション(定額制)サービスを突如廃止したことがユーザーの間で大きな話題となっている。この充電の定額サービスは、日産が日本におけるEVのマーケットリーダーとなった源泉ともいえるもの。それをなぜ、日産は突如廃止したのか。(ジャーナリスト 井元康一郎)

日産がBEVの
充電定額制を突如廃止

 日本におけるBEV(バッテリー式純電気自動車)の圧倒的なマーケットリーダーは、言うまでもなく日産自動車だ。

 その強固な地位を築いた源泉の一つが、主力車種「リーフ」をはじめ日産製のBEVを買うと加入できる充電サブスクリプション(定額制)である。

 日産は12月、そのサービスを突如廃止した。

 日産がBEV向けサービス「ZESP(ゼロエミッション・サポート・プログラム)」に急速充電器使い放題のプランを加えたのは2014年のこと。2016年にはZESP2にサービス改訂。8%の税込み2160円、10%で2200円という低廉な価格で全国の日産ディーラー、および充電ネットワークを運用するNCS(日本充電サービス)管理下の急速充電器が使い放題という、文字通りの出血大サービスであった。