すでに前年+40%の出願増となっている大人気の大宮開成。冷暖房完備で、以前の施設より50%広くなった新体育館は2019年春に完成 写真提供/大宮開成中学・高等学校

年が明けると、2020年中学入試が本格的に始まる。首都圏では、1月に埼玉、千葉、そして茨城での入試が行われる。2月開始の東京・神奈川の前哨戦的な意味合いもあり、受験生が大量に押し寄せる入試もある。今年11月の四模試結果に基づき、2020年の人気上昇入試ランキングと共に、実倍率の最終予想をお届けする。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

首都圏1月入試の焦点

 11月に実施された四模試(SAPIX、四谷大塚、日能研、首都圏模試)の入試選択動向に基づき、2020年入試の最終予想を行った。

 2020年の埼玉県での入試解禁日は1月10日(金)である。11日からは3連休となるが、「働き方改革」の一環で、日曜日の入試を外す動きも一部の学校で出ている。

 埼玉は例年、お試し受験が多い。2019年ののべ志願者数で見ると、首都圏トップの私立中学は栄東で、前年より300人以上減らしたものの、1万1400人を超えている。次いで、同じく埼玉の開智が6040人を集めた。3位でようやく東京最多の東京都市大学付属3861人となる。

 栄東は、例年通り受験者が多い。1月16日の「東大Ⅱ」は男女共に受験者を増やしそうで、特に女子の予想倍率は3.3倍と目を引く。

 のべ志願者数で2550人と、上位2校には大きく引き離されている埼玉3位の大宮開成が2020年では最も志願者を増やしそうな勢いの学校と見られる。2月10日実施の「大宮開成(1回)」は、男子の模試では前年同回比58%増と大人気、予想実倍率は2.1倍である。女子も同39%増と人気があり、予想実倍率は1.9倍になる。

 埼玉では受験者も多いが合格者も大量に出すため、実倍率は一般に2倍弱だった。大宮開成(1回)の前年実倍率は1.3倍だったから、栄東や西武文理と倍率では肩を並べるようになったといっていい。2倍を超えると、併願校とはいえかなりの不合格者が出そうだ。

 大宮開成が好調な理由としては、学校説明会の評判が良かったことが挙げられる。親の関心はやはり大学進学にある。そこに至るまでの道筋を、親のニーズに合うように伝えているということだ。

 意外感があったのは城西川越の男子で、ここも予想実倍率が2倍を超える。

 これは全体的に言えることだが、2020年入試ではほどほどの水準で受けやすい中堅校の人気が高い。四谷大塚や日能研で偏差値50前後、首都圏模試では55ほどとなる。背景には首都圏の中学受験志願者増がある。受験生にとっては大変な年となりそうだ。

 次ページには、1月入試で人気上昇が見込まれる入試のランキングを掲載してある。