共働き夫婦に必要なのは
短期決戦向きの「計算脳」

◎男性脳、女性脳はいったん棚上げ、計算脳で年末を乗り切る

 人工知能研究者の黒川伊保子氏によれば、「男性脳はゴール指向問題解決型、女性脳は共感してもらうことが自分の存在価値」だという。それなら妻が「寒い!」と震えたときに夫が「寒いなぁ。風邪引くなよ」と自分のマフラーでも巻いてやればイチコロなのに、「春になれば暖かくなる」なんて正答するから妻は逆上してしまうもの…。

 かくも違う思考回路のすりあわせには、箱根駅伝並みの忍耐と地道な努力がいるが、それは人生100年の間にやってもらうことにしよう。

 今は年末をチョー短期決戦で乗り切るために、常識にとらわれずに「時間と金」の配分ができる「計算脳」が必要である。前述の猫亭主はその一例である。

 総務省「社会生活基本調査2016年」によれば、共働き夫婦の(炊事、洗濯、掃除、介護、育児、買い物を含む)家事関連時間の平均は妻の190分に対し、夫は31分といううそみたいなホントのデータがある。

 年末はその倍はかかるが、「妻が6時間に夫が1時間」なんていう夫サイドの計算脳は即却下しよう。

「9連休なんてめったにない。ゆっくり休みたいし、やりたいこともある」と泣き落としても、妻だって同じ気分なのだ。全部ほっぽり出して温泉や旅行に行く金がなければ温情は禁物である。

 計算脳だけを駆使して、ニンジンをつるしてでも走らせねばならぬ。「年末3大準備」の(1)買い出し(2)掃除(3)料理――を限られた時間内で効率よくプログラミングしなければならないのだ。

◎モメたり、疑惑をもったり、ストレスをぶつけたりするより共闘を

(1) 買い出し
 不慣れな夫だと目移りばかりして特大の鏡餅や焼酎のメガボトルなど不要不急の品を買ってくるおそれがあるから、買い出しの財布は妻が握る。卸売り市場は最低でも6日間は休業。その間の生鮮品の買いだめがポイントだが、量が多くてオソロシク重い。
 腕に筋肉がある(?)夫が家までの運搬役に徹しよう。この時期ほとんどの生鮮品が高騰する。安いものを求めてスーパーのハシゴをする暇はないし、売り切れも心配だから、値段に固執せず見つけ次第買いこんで、体力を温存しよう。