(3)湿度

 家の中の湿度をこまめにチェックして、40~60%にキープするよう心掛けたい。湿度60%未満であれば、カビやダニの繁殖を抑えられるためだ。しかしエアコンを使うと、過乾燥してしまうことがある。そういう場合は加湿器を使うが、結露を避けるためできるだけ窓から遠ざけて使う。また、暖房時に加湿もできるエアコンを使うのもよい。

 上郡氏は、温度計・湿度計を2つ用意して、家の北と南に置き、毎朝決まった時間に数字を記録することを勧めている。もう1つあれば外に設置して、室内との温度差を見る。チェックするのは湿度と、温度差。湿度は上述のように40~60%が目安、温度差は少ないほどいい。

(4)家の使い方

 最後は家の使い方。寝具や押し入れには湿気が溜まりがちだが、湿度を下げてカラッと保つことでカビやダニといったハウスダストの発生を防げるためだ。具体的には、布団を敷きっぱなしにしない、ベッドならば布団をめくっておく。また、ベッドの下に空間が空いているものは、そこを風が通るようにしておく。同じ理由で、押し入れ、食品を入れてある戸棚、靴箱なども普段はできるだけ空けたままにしておく。

 畳やじゅうたん、カーペットなどもできるだけ風が抜けるようにして乾いた状態に。子どものぬいぐるみは、湿気や汚れをため込みやすいが、片付けるときにカゴに入れておくだけでも湿気対策ができる。時々取り出して一つずつ並べて乾かしてあげるのを忘れずに。

 室内で洗濯物を干す場合は、キッチン、風呂、洗面所など風の出口の近くに。家の中に湿気をためないためだ。逆に空気が乾燥しすぎていると感じたら、エアコンの吹き出し口の下や、空気が入るところの近くに置くとよい。

 最後は掃除。1週間に1回でいいので掃除機をかける。目安としては六畳間で5分くらい。この時、窓を開けて掃除をすること、ごみを吸い込んだ掃除機のごみ袋を毎回捨てることがポイントだ。これだけで、カビやダニの死骸が減り、部屋の中で巻き上げられて吸い込んでしまうことが大きく減るという。

風邪・インフルだけじゃない!「冬の不調」を避けるためにできること家の性能を引き出す、上手な「住まい方」を心掛けたい

 取材後、ここで紹介したことをいくつか実践してみたのだが、「足元が暖かいと夜遅く起きていてもつらくない」「家全体を温めておくと、寒い朝でも起きるのがラク」というのは大きな発見だった。2019年も残りわずか。年末の忙しいこの時期を元気で乗り切るために、家の中の空気環境を整えてみてはいかがだろうか。