冬の突然死を招く習慣
冬の突然死は、普段の何気ない行動が原因になりかねません(写真はイメージです) Photo:PIXTA

いよいよ冬本番。1日の寒暖差が大きくなる季節は、何気ない普段の生活の中に、血圧の乱高下から突然死を招く危険因子が潜んでいるため、要注意だ。では、具体的には冬場のどのような行動に気をつければいいのだろうか。30年以上前から携帯型血圧計を装着し、24時間血圧自己測定の世界記録保持者でもある、聖光ヶ丘病院顧問の渡辺尚彦医師が解説する。

「死のスイッチ」を入れる行動は
普段の生活に潜んでいる

渡辺尚彦医師
渡辺尚彦(わたなべ・よしひこ)
聖光ヶ丘病院顧問、医学博士。
1952年千葉県生まれ。1987年8月から連続携帯型血圧計を装着し、365日24時間血圧を測定している。高血圧改善のためのポイントを「渡辺式血圧を低下10カ条」にまとめ、「渡辺式血圧を低下音頭」を作詞作曲。「ミスター血圧」とも呼ばれ、雑誌、テレビなどで活躍。『血圧を下げる最強の方法』など、著書多数。

 冬になり寒くなると、血管が収縮して血圧が上がりやすくなります。何気ない生活の中でも、例えば朝ぽかぽかの布団から出て寒いトイレに入る時や、帰宅直後の寒い部屋でコートを脱いだり、寒い部屋のまま着替えたりする時など、寒暖差を急に感じる行為には注意が必要です。

 高血圧は突然死を招く危険な因子です。減塩など食生活の改善も大切ですが、「死のスイッチ」を入れるのは、実は、普段の行動の中にあります。

 私は、30年以上24時間365日血圧計を装着し、自分の血圧を計測し続け、自身と患者のデータから、血圧の変動と日常生活の行動との関連について分析してきました。24時間の血圧推移と、起床から睡眠時まで全ての行動、つまり、仕事、電車や車での移動、睡眠、散歩、運動、トイレ、食事、入浴等との関連が特定しています。

 これらの調査の中で、死を招く、特に危険な血圧の乱高下を招いた生活習慣は、4つあります。