年初のテーマとして、今年の株価について考えたい。筆者は株高方向に振れると予想している。米国の株式市場を中心に、資本市場が次のバブルをつくる金融的なプロセスにあると思っているからだ。その理由を解説しよう。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)
専門家8人による2020年株価の予想
最高値は「年末2万7000円」
あけまして、おめでとうございます。本年も、ご愛読をよろしくお願いいたします。
さて、今回は年初のテーマとしてあまりにも典型的だが、今年の株価について考えることにしたい。
「週刊ダイヤモンド」の年末年始の合併号(2019・2020年12月28日・1月4日号)は「総予測2020」が特集されている。株価については、8人の専門家の予想が一覧表にまとめられている。8人の2020年末の予想の平均値は2万3550円だった。予想時点とされる2019年12月13日の終値は2万4024円だから、やや弱気の慎重な予想だ。