主要格安SIMの料金表(今回はデータSIM)とともに、格安SIM、SIMフリースマホ関連の1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。年末に新たなSIMフリースマホが日本上陸! 「TCL PLEX」は税込2万9800円で、暗所特化を含む3眼構成のカメラなどが魅力の1台だ。

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3眼カメラ搭載のTCL PLEXが3万円を切る価格で登場。左は販売代理店であるFOXが提供するアラミド繊維を用いた専用カバー(税抜4527円)

AlcatelやBlackBerryブランドでおなじみのTCL
自社ブランド第1弾モデルを日本にも投入

 またまた新たなブランドのSIMフリースマホが国内で登場する。TCLは、テレビでは世界シェア2位の家電メーカーとして知られ、スマートフォンも以前から、AlcatelやBlackBerry、Palmなどのブランドを用いて展開。一部は日本国内でも提供されてきた。そのTCLが満を持して、自社ブランドを冠してリリースするスマホが「TCL PLEX」となる。国内の販売はTCL製のPalm PhoneやBlackBerryシリーズを販売してきたFOXが担当。同社ECサイトのほか、Amazon.co.jp、ヨドバシカメラ、ビックカメラグループなどでも扱われる。

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6.53型液晶で、本体サイズは76.6×162.2×8mmと比較的大型。インカメラはパンチホール式
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カラバリはObsidian BlackとOpal Whiteの2色で、写真はOpal White
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こちらはObsidian Black。Obsidianは黒曜石という意味

 TCL PLEXの強味は、テレビメーカーでもあるTCLのブランドを活かしたディスプレーとカメラ。ディスプレーは6.53型液晶(19.5:9)という大型で、「リアルに近いビジュアル」「SDRコンテンツをHDRにコンバートしての表示」などがアピールポイントになっている。

 一方のカメラはトリプル構成で、メインは48メガでソニー製センサーを採用。そこに16メガの超広角カメラと2メガの暗所特化のカメラが組み合わされている。暗所特化のカメラは画素数的には少ないがピクセルサイズが2.9μmと非常に大型で、暗所でも光を多く取り込めるようになっている。

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カメラは3つ横に並んでいる。出っ張りはわずか

 主要スペックは、Snapdragon 675(2GHz×2+1.7×6)、6GBメモリー、128GBストレージ、3820mAhバッテリー、背面指紋センサー、Android 9など。CPUはあまりなじみがないが、Antutu 8のスコアは21万点台。ミドルハイの性能は確実に持っており、3万円弱のスマホとしては非常に充実している。対応バンドはLTEは1/3/5/7/8/19/20/28/38/40で、ドコモ/ソフトバンク網にプラチナバンドを含めて対応するが、実際に試したところVoLTEは利用できなかった(DSDSは対応)。

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3万円を切るスマホとしては相当に高性能。ドコモSIMで800MHz帯のLTE接続を確認。VoLTEは少なくとも標準状態では利用できないようだった

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