2019年で一番の本だから
5分間朝礼で“連続講義”

“この本”は書店員の誇りに賭けて2019年一番の本です!百々典孝(どど・のりたか)
1971年2月27日生まれ。1990年、株式会社紀伊國屋書店入社。梅田本店、札幌本店、本町店などを経て2009年に三度目の梅田本店勤務、様々な店舗、部署を歴任する。2013年、OBOPを取次、書店有志と立ち上げる。

――今回、百々さんは業界のセオリーを破ったわけですが、どんな気持ちで開催に踏み切ったのでしょうか。
書籍購入+入場料が条件だったので、ある程度ハードルが高く、リスクもありましたが、百々さんの決断スピードに驚きました。僕から「出口さんの予定が8月10日しか空いていないんですよ」と百々さんにいったら、その日のうちに会場が決まった。あのスピード感、びっくりしました!

百々 「8月10日しかない」と聞いた瞬間、決断しました。
2019年で一番いい本が出ると
わかっていたので
あえて開催に踏み切った
のです。

――今回、百々さんには、発売前にこの本のゲラをじっくり読んでいただきました。

百々 そうです。職場のみんなにも、
「なぜこの本は出口さんにしか書けないのか」
「どんな意義があるのか」について、
発売前から5分間朝礼で
“連続講義”を
少しずつやっていきました。

――え! 連続講義? 朝礼であの本を“特別扱い”してくださったのですか。

百々 はい。今日はここまで、続きはまた今度というふうに(笑)。 

――さながら「ティーザー広告」のよう(笑)。現場のワクワク感が高まるように。

百々 スタッフみんなが盛り上がるように。