【ソウル】半導体メーカーは苦しい1年を経て、安堵(あんど)のため息をつける理由ができた。業界の右肩下がりに歯止めが掛かったのだ。  復調の新たな兆候をもたらしたのは世界最大の半導体メーカーである韓国のサムスン電子だ。同社が発表した業績見通しはアナリスト予想を上回った。これに先立ち、競合の米マイクロン・テクノロジーは12月、業界の最悪期にようやくけりがついたと指摘していた。  最大の追い風は世界的な第5世代移動通信システム(5G)の導入だ。