米国がん協会(ACS)が発表した最新の報告書によると、米国では2016~17年にがん死亡率が2.2ポイント低下し、年間で過去最大の下げ幅を記録した。がん死亡率の低下傾向は25年前から続いている。  ACSが発行する医学誌「CA」に8日掲載された同報告書によると、最も急速に低下したのは悪性黒色腫(メラノーマ)の死亡率だが、全体としては肺がん治療の進歩が大きく寄与した。専門家らは、治療の進歩がこれら2つのがんの生存率向上につながったと述べる。  肺がん専門医によると、肺がんの死亡者数減少の大きな要因となったのは喫煙率低下で、がんの早期発見や治療方法の進歩も貢献した。