米雇用市場は先月、軟化した。製造業の状況がかなり関連している。2019年12月の米就業者数の伸びは前月比14万5000人と、11月の25万6000人およびエコノミスト予想の16万人を下回った。(11月の数字は自動車大手ゼネラル・モーターズGMのスト終結で膨らんだが。)賃金の伸びも鈍化した。平均時給の上昇率は前年同月比2.9%と、11月の3.1%に届かなかった。特に製造業は、就業者数が伸びるとのエコノミスト予想に反して1万2000人減少した。製造業の雇用拡大の弱さが賃金の伸び鈍化にも影響した可能性がある。製造業の職は一般に給与水準が高く、この分野の就業者数が少なければ全体の賃金上昇ペースが失速し得る。