先輩のお客様は本当にいい人ばかり。

・競合が少ない
・無茶(むちゃ)な要望を言ってこないし、無理な値引き要求もしてこない
・人柄もよく、お土産などもよく持ってくる
・新しいお客様を紹介してくれる

 といった特徴があった。

 営業マンとして、喉から手が出るほど欲しいお客様ばかりだったのだ。

先輩はラッキーで
私はアンラッキーだったのか

 一方、私はその逆だった。

 先輩が付き合っていたお客様とは大違い。

「この見積もり出してくれる?明日までに」なんていうのは当たり前。見積もりを出せば、説明をよく聞かないうちに「これいくら引いてくれるの?」と言いだす。値引きに応じなければ「他に会社はいくらでもあるんだよ」と脅してくる。

 工事が始まれば「言うとおりになっていない」とクレームで何度も呼ばれる羽目に。もちろんお土産など一度ももらったことがなかった。

 当時のお客様はキツイ人ばかり。

「営業って本当につらい…」と思いながら活動をしていたものだ。