一風堂を国内外で展開する力の源ホールディングスを創業した河原成美社長の、起業家の原点をたどると、25歳で犯した過ちに突き当たる。その過ちへの思い、その出来事がもたらした自身の変化とは何か。その後、いかにして繁盛店を作り、なぜニューヨークで1杯1700円もするラーメンを売ることにしたのか。前回に続き、河原社長が語りつくした。(聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 松本裕樹)
25歳で逮捕され
塀の中で自分と向き合う
当社の社名は力の源ホールディングスです。
経営者としての僕の「力の源」というか、原動力はどこからくるのか。
人は生まれて、生きて、死ぬわけですが、自分の意思で表現できるのは、生きるところだけです。自分のためだけに生きるなんて、薄っぺらい人生だし、何のために生きているのかわからなくなってしまう。