オーストラリアで続く大規模な森林火災は、コアラから固有種の鳥類、ハチに至るまで、同国固有の野生生物の生存を脅かしている。研究者らは一部の生物種が絶滅の瀬戸際にあるのではないかと危惧している。  今回の森林火災では少なくとも26人の死者が出ている。焼失した家は何千軒にも及び、一部の専門家によれば、同国の経済成長率は0.4%押し下げられる可能性がある。ニューサウスウェールズ州では、2万平方マイル(約5万2000平方キロ)の土地が焼け、1万3000頭の家畜が死んだ。  火災は、オーストラリアの夏場に当たる2月まで続くとみられ、さらに長引く恐れもある。